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中範囲の理論 ちゅうはんいのりろんtheory of middle range

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中範囲の理論
ちゅうはんいのりろん
theory of middle range

アメリカの社会学者 R.K.マートンにより主張された社会学理論。包括的,体系的理論の早急な一般化を退け,理論と調査の統合を目指す方法論として提起された。そこでは,一定の限られた範囲の社会的データについて,経験的に検証しうる個別的な特殊理論の展開が第一義的に重んじられ,反対に斉一性のある命題や支配的な概念図式によって経験的に観察できる大多数の社会的行動の一様性を導き出そうとするような方法は否定される。

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世界大百科事典内の中範囲の理論の言及

【マートン】より

…その精神は,デリケートな均衡の分水嶺を歩み,そこから両義性,ジレンマ,アイロニー,紛争の秩序形成力などの観察力が生み出されたばかりでなく,多様で互いに異質な理論的アプローチのもつ対抗的相補性を重視する考えも導き出された。 研究分野は多方面に及ぶが,理論研究では〈中範囲の理論〉と機能分析の提唱が代表的である。〈中範囲の理論〉は,抽象的理論研究と経験的記述(あるいはその経験的一般化)とを互いに対等な関係において有機的に関連づけることのできるよう構想されたもの。…

※「中範囲の理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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