中進国(読み)ちゅうしんこく(英語表記)semi-advanced countries

日本大百科全書(ニッポニカ)「中進国」の解説

中進国
ちゅうしんこく
semi-advanced countries

1人当りの国民所得水準が低く、一次産品を主体とする産業構造をもつ低開発状態から抜け出し、急速な工業化と高い経済成長を実現しつつある国々をいう。現在では、中進国ということばが使われることはほとんどなく、新興工業経済地域newly industrializing economies (NIES(ニーズ))という用語が使われている。これら諸国に共通する特徴としては、労働集約的製品を先進国に輸出する輸出指向工業化戦略を採用していること、工業化を実現するために必要な低廉かつ良質な労働力が豊富に存在すること、および国内の不十分な資本や技術を補うために先進国から積極的に直接投資を受け入れる外資導入政策を採用していること、などがあげられる。かつては日本も中進国といわれたこともあったが、1970~1980年代の韓国や台湾香港シンガポールなどがこれに相当する。

[秋山憲治]

『平川均著『NIES(ポリティカル・エコノミー)』(1992・同文舘出版)』

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