中郷古墳群(読み)なかごうこふんぐん

国指定史跡ガイド 「中郷古墳群」の解説

なかごうこふんぐん【中郷古墳群】


福井県敦賀市坂下・吉河にある古墳群。敦賀平野南東部の山麓に位置し、向出山古墳群3基と明神山古墳群5基の総称。古代における内外交通の要衝だった敦賀の首長墓群として、古墳時代を解明するうえで貴重なことから、1968年(昭和63)に国の史跡に指定された。1954年(昭和29)に実施された調査で向出山1号墳墳頂の2基の竪穴(たてあな)式石室から、全国的に貴重な鉄地金銅装の眉庇付冑(まびさしつきかぶと)・頸甲(あかべよろい)が出土し、注目を集めた。方形の張り出しを備え、2段築成で葺石(ふきいし)をもつ径60mの円墳である。明神山1号墳は、やはり葺石を備える前方後方墳。JR北陸本線ほか敦賀駅から車で約15分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む