中野山越遺跡(読み)なかのやまこしいせき

日本歴史地名大系 「中野山越遺跡」の解説

中野山越遺跡
なかのやまこしいせき

[現在地名]古川町中野

古川町市街地の北西みや川の左岸段丘に位置する。昭和五一年(一九七六)以降四年間にわたり発掘調査が行われた。遺構は縄文時代中期の竪穴住居跡三三基、晩期の住居跡二基、古墳時代住居跡三基のほかに約三〇〇の土壙が検出されている。縄文土器は中期前半の北陸系・信州系深鉢形土器が多く出土し、吊手土器・台付鉢形土器・浅鉢・ミニチュア土器などもみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android