丸剥(読み)まるむき

精選版 日本国語大辞典 「丸剥」の意味・読み・例文・類語

まる‐むき【丸剥】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まる」は接頭語 )
  2. あけっぴろげで隠すところのないこと。むきだし。まるだし。
    1. [初出の実例]「浜むらや丸(マル)むき額俵屋の大黒柱」(出典人情本仮名文章娘節用(1831‐34)前)
  3. そっくりそのまま似ていること。
    1. [初出の実例]「誰か蛇遣ひの姐えと見るものだ。まる向(ム)きの奥女中だ」(出典:歌舞伎・杜若艷色紫(1815)序幕)
  4. 切らずに、丸ごとむくこと。主に、野菜の皮をむくのにいう。〔古今料理集(1670‐74頃)〕

まる‐はぎ【丸剥】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まる」は接頭語 ) 一物も残さずはぎとること。まるはだかにすること。
    1. [初出の実例]「ヲモテト、シュソクノ カワ バカリヲ ノコイテ marufaguini(マルハギニ) ハイデ」(出典:天草本伊曾保(1593)狼と、狐の事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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