丹生酒殿神社(読み)にうさかどのじんじや

日本歴史地名大系 「丹生酒殿神社」の解説

丹生酒殿神社
にうさかどのじんじや

[現在地名]かつらぎ町三谷

三谷みたにの中央部山際に鎮座。祭神丹生都比売にうつひめ大神高野御子たかのみこ大神。旧村社。丹生都比売神降臨の地と伝え、鎮座地裏山をさかき山という(続風土記)。昭和一〇年(一九三五)より一時、かつらぎ町上天野かみあまの丹生都比売にうつひめ神社の摂社となっていた。建暦二年(一二一二)正月二七日の酒殿社神主職譲状(丹生家文書)があり、天野社(丹生都比売神社)惣神主丹生則道から孫の友家に神主職が譲渡されている。天野社惣神主は酒殿神社神主を兼帯していた。文暦元年(一二三四)一一月一五日の丹生友家文書紛失状写(竈門家蔵)によれば、則道が「御宝殿」に奉納した「御榊山文書」が前惣神主依道に盗まれ、それを手に入れた三谷郷預所字三谷太郎入道が濫妨を企てた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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