普及版 字通 「乂」の読み・字形・画数・意味
乂
2画
(異体字)刈
4画
[字訓] かる・おさめる
[説文解字]

[字形] 象形
鋏(はさみ)の形。〔説文〕十二下に「艸を
(か)るなり」という。字はまた刈に作る。[訓義]
1. かる、草を刈る。
2. 政事に及ぼして、整理し治めることをいう。おさめる、おさめる才ある人。字はまた
に作る。3.
(がい)と通じ、こらしめる。[古辞書の訓]
〔名義抄〕刈 カル 〔
立〕乂 カル・コロス・ヤキハ・トル[声系]
〔説文〕に乂を丿(へつ)部に属するが、乂は鋏の象形で、部首とすべき字である。乂声として
・
・
など五字を収める。
は罪辟・辟治の意を以て辟に従う。金文に
に作り、
(し)(出征のときの
肉)を懸けて、辛(曲刀)を加える形で、
治の意をもつ。金文の〔大克鼎〕「
を保
す」は「保
」「保乂」にあたる語である。[語系]
乂・
ngiatは同声。
ngatは畳韻。〔説文〕十下に「
は
なり」「
は
なり」と互訓。字はまた乂・
に作る。みな乂の声義を承ける。[熟語]
乂安▶・乂康▶・乂俊▶・乂清▶・乂寧▶
[下接語]
安乂・英乂・康乂・時乂・粛乂・俊乂・懲乂・統乂・保乂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

