日本歴史地名大系 「乃木保」の解説 乃木保のぎほ 島根県:松江市旧意宇郡地区乃木保忌部(いんべ)川流域、現松江市浜乃木(はまのぎ)地区・乃木福富(のぎふくとみ)町などの地域に比定される国衙領。源平争乱に際し、源頼朝挙兵以来これに従って近江宇治(うじ)川先陣の功を成した佐々木高綱(佐々木秀義四男)は備前・安芸・周防・因幡・出雲などを拝領し、その子息光綱は「出雲国野木」に住して野木氏を称したという(尊卑分脈)。このことから高綱は承久の乱以前からの乃木保の本補地頭と推定される。文永八年(一二七一)一一月日の杵築大社三月会相撲舞頭役結番帳の三番に「乃木保廿四丁三反□(三)百歩」とみえ、地頭は乃木七郎(景家)であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by