乃生村(読み)のうむら

日本歴史地名大系 「乃生村」の解説

乃生村
のうむら

[現在地名]坂出市王越町おうごしちよう

林田はやしだ村の北東に位置し、東は木沢きさわ村、南は山を隔てて青海おうみ村、北と西は海に囲まれ、北端に乃生岬がある。ほぼ全域が山地に覆われ、山麓沿いの海岸にわずかに平地がある。陸上交通は不便な地で、舟がおもな交通手段であった。嘉元四年(一三〇六)の昭慶門院領目録案(竹内文平氏旧蔵文書)に「乃生浦行長朝臣」とみえる。知行者の行長は院の近臣藤原行長。

慶長一七年(一六一二)の尾池玄蕃宛生駒正俊預ケ状(生駒家宝簡集)に「弐百八石壱斗 乃生村」とみえるが、寛永国絵図には「林田乃生」とあって、林田庄に一括して高付されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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