久世氏(読み)くぜうじ

改訂新版 世界大百科事典 「久世氏」の意味・わかりやすい解説

久世氏 (くぜうじ)

近世大名譜代。村上源氏久我流を称する。広長のときに松平清康,広忠に仕え,その孫広宣徳川家康に仕えて戦功があった。広宣の三男広之は秀忠に近侍して1648年(慶安1)万石に列し,若年寄老中を務め,69年(寛文9)下総国関宿5万石を与えられた。その子重之は一時封を移されたが,1705年(宝永2)関宿にもどり,子孫は加増,分知を経て5万8000石で相継ぎ,幕末の老中広周(ひろちか)ののち,減封により4万3000石。のち子爵。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 高木

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android