改訂新版 世界大百科事典 「久世氏」の意味・わかりやすい解説 久世氏 (くぜうじ) 近世大名。譜代。村上源氏久我流を称する。広長のときに松平清康,広忠に仕え,その孫広宣は徳川家康に仕えて戦功があった。広宣の三男広之は秀忠に近侍して1648年(慶安1)万石に列し,若年寄,老中を務め,69年(寛文9)下総国関宿5万石を与えられた。その子重之は一時封を移されたが,1705年(宝永2)関宿にもどり,子孫は加増,分知を経て5万8000石で相継ぎ,幕末の老中広周(ひろちか)ののち,減封により4万3000石。のち子爵。執筆者:高木 昭作 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by