久保宿(読み)くぼしゆく

日本歴史地名大系 「久保宿」の解説

久保宿
くぼしゆく

[現在地名]八王子市日吉町ひよしちよう追分町おいわけちよう

八木やぎ宿の西にあり、甲州道中追分上恩方かみおんがた村方面に分岐した道が通る。八王子横山十五はちおうじよこやまじゆうご宿のうちで、横山・八日市ようかいち両宿の加宿。宿内に延徳元年(一四八九)起立という日蓮宗了法りようほう寺、慶長七年(一六〇二)中興と伝える新義真言宗の吉祥院、同一八年創建という同宗の久保寺があった(風土記稿)。元禄一五年(一七〇二)の八王子横山宿村鑑(新野家文書)によれば、高一六石余、家数二二のうち本百姓一五・水呑七、人数一一〇、諸色商売人(小間物商・菓子商・酒商・時の物など)五、日雇渡世四・造酒屋一、千人同心一〇、山伏二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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