日本歴史地名大系 「久志羅村」の解説 久志羅村くじらむら 鳥取県:岩美郡福部村久志羅村[現在地名]福部村久志羅中(なか)村の南、塩見(しおみ)川流域に位置する。延暦三年(七八四)に成立したとされる伊福部臣古志(伊福部家文書)に伊福部氏第二五代小智久遅良臣の名がみえる。伊福部氏は法美(ほうみ)郡を拠点とする古代因幡の豪族で「因幡志」は伊福部久遅良が当地に住したとする説があると記す。正保郷帳には塩見久志羅村と記されたが、元禄一四年(一七〇一)に改めている(「変地其外相改目録」県立博物館蔵)。支村に地連(じれん)・平野(ひらの)があった(因幡志)。藩政期の拝領高は二〇五石余、本免は六ツ一分。藪役銀二二匁五分余・罩役米二斗を課されており、天保三年(一八三二)の山林は四五町三反余(藩史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by