日本歴史地名大系 「福部村」の解説 福部村ふくべそん 鳥取県:岩美郡福部村面積:三四・九四平方キロ岩美郡北西部に位置し、東は岩美町、南は国府(こくふ)町、西は鳥取市に接し、北は日本海に面する。町域は北西方向に広がる楔形を呈し、北西は緩やかな起伏の砂丘地で、その南に潟湖を埋立てた平坦地がある。海岸線の東端を駟馳(しち)山がさえぎり、東・南・西の三方を山地が囲む。南東部から北西に向かって塩見(しおみ)川が流れ、中央南部から北流してきた箭渓(やだに)川(矢谷川)を駟馳山の南で合せて日本海に注ぐ。北西一・五キロの沖合に海士(あもう)島が、北西の鳥取市境に潟池の多鯰(たね)ヶ池がある。JR山陰本線が中央を南北に縦断するほか、北部を国道九号が東西に貫通、JR山陰本線に並行して走る県道福部―鳥取線が北部で合流する。北西部の湯山(ゆやま)には縄文時代から奈良時代にかけての複合遺跡や中期の古墳があり、中部の栗谷(くりたに)には縄文時代から弥生時代にかけての生活遺跡と古墳時代の祭祀遺跡がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by