共武政表(読み)きようぶせいひよう

日本歴史地名大系 「共武政表」の解説

共武政表
きようぶせいひよう

二冊 陸軍省参謀本部編

成立 明治一三年刊(明治一二年分)・昭和五三年復刻

解説 有事に備えて軍須の要を知るために作成された兵用地誌。第一回は明治八年(明治五―七年分)、第二回は同一二年(同一一年分)刊。第三回の明治一二年分は、旧国ごとに各郡の幅員戸数人口(男女別)物産・牛・馬・荷車人力車船舶・電線里数・郵便局、次に人口一〇〇人以上の輻輳地の町村別の戸数・人口(男女別)・物産・官庁寺院・学校・屠場水車・牛・馬(乗・駄・産別)車輌(荷・人力・牛・馬別)・船舶(日本形・西洋形別)を表記する。巻首に軍師管区分府県所轄戸数人員一覧表・府県管轄区分表・全国人口牛馬車輌船舶郵便局増減表を付す。


共武政表
きようぶせいひよう

二冊 陸軍省参謀本部編 一八八〇年刊(明治一二年版)・一九七八年復刻

解説 軍事非常の際に備えてまとめられた統計。戸数・人口・物産・牛馬・車両・船舶などが書上げられ、第一回の明治八年版から第四回同一三年版の刊行が知られる。沖縄関係は第三回明治一二年版、第四回明治一三年版に収録される。人口等、他の資料若干のずれはあるが、置県直後の資料として貴重である。なお明治一六年以降は徴発物件一覧表に変わっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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