久米の皿山(読み)くめのさらやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「久米の皿山」の意味・わかりやすい解説

久米の皿山
くめのさらやま

岡山県中央部、津山市南部の旧佐良山(さらやま)村の地域をいう。吉井川の支流皿川下流域で、佐良山、嵯峨(さが)山、笹(ささ)山などの山々があるが、どれが久米の皿山と比定するかは諸説がある。歌枕(うたまくら)の地で、とくに『古今集』巻20の「美作(みまさか)やくめのさら山さらさらにわがなはたてじよろづよまでに」の歌が有名。また『増鏡(ますかがみ)』には、後醍醐(ごだいご)天皇が隠岐(おき)へ配流の途次に、久米の皿山を越え、「聞きをきし久米のさら山越えゆかん道とはかねて思ひやはせし」と詠んだことが記されている。

[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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