乗禅寺石塔群(読み)じようぜんじせきとうぐん

日本歴史地名大系 「乗禅寺石塔群」の解説

乗禅寺石塔群
じようぜんじせきとうぐん

本堂裏山の墓地一角に土塀で守られた一一基の石塔群がある。全基が重要文化財に指定されている。鎌倉期から南北朝にかけての五輪塔四基、宝篋印塔五基、宝塔二基であり、すべて花崗岩製、工法・様式ともに優れたもので、一ヵ所にこれほど多く、異なった種類の石造美術品があるのは珍しい。

越智おち大西おおにし町の井手家旧記によると、これらの石塔はもと寺の奥に散在していたが、元禄一七年(一七〇四)に現在地に集められたもので、大きさは二六〇センチから一二五センチまでのものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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