乗蓮寺跡(読み)じようれんじあと

日本歴史地名大系 「乗蓮寺跡」の解説

乗蓮寺跡
じようれんじあと

[現在地名]板橋区仲宿

板橋宿に所在した浄土宗寺院。昭和四六年(一九七一)国道一七号の拡張や高速道路の建設などにより、現在地の赤塚あかつか五丁目に移転した。江戸期は孤雲山慶学けいがく院と号していたが、現在の山号は赤塚山で、本尊阿弥陀如来。応永一四年(一四〇七)に没した英蓮社信誉生阿了賢無的によって開かれたという(「風土記稿」など)。開創当時は山中やまなか(現在の仲町付近)にあり、江戸期の持庵香林こうりん(現在は浄土宗専称院に合併)の場所に建っていたとされ、戦国期の段階にはなか宿(現仲宿)へ移転していたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android