乙姫花傘(読み)おとひめのはながさ

精選版 日本国語大辞典 「乙姫花傘」の意味・読み・例文・類語

おとひめ‐の‐はながさ【乙姫花傘】

  1. 〘 名詞 〙 オオウミヒドラ科に属する世界最大のポリプ型刺胞動物深海底の泥の中に直立してすみ、特に相模湾で多く採れる。高さ一五〇センチメートルに達する細長い柄の上に径約二〇センチメートルのヒドロ花をつける。柄はヒドロ花の下面の端から伸びて、下部でふくらみ、泥中に入る。ヒドロ花の口を七〇~一二〇本の短い糸状触手が一列に取り巻き、周囲には長さ三〇センチメートルに達する細長い紅色の触手が一五〇~二五〇本二列に並ぶ。長い触手の列の内側には卵形の生殖体がたくさん付着しており、生殖体の卵が受精したあと成育がすすんで親から離れて泳ぎだし、のちポリプになる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android