九七式重爆撃機(読み)きゅうななしきじゅうばくげきき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「九七式重爆撃機」の意味・わかりやすい解説

九七式重爆撃機
きゅうななしきじゅうばくげきき

日本陸軍の代表的な爆撃機三菱重工業の開発により 1936年に初飛行,1938年から量産に入った。日中戦争ではI型,第2次世界大戦では多くの改良を経た II型が使われた。戦闘機に迫る高速を誇ったが,航続距離が短く,爆弾の搭載量も少なく,安定性や操縦性にも難があった。 II型はエンジンが三菱ハ 101 (1500馬力) 2,乗員7,全長 16m,総重量 9710kg,最大速度時速 478km,航続距離 2700km。武装は 12.7mm機関銃または 20mm機関砲1~2,7.7mm機関銃4,爆弾搭載量 750~1000kg。両型合わせて 1713機が生産された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android