九島村(読み)くうじまむら

日本歴史地名大系 「九島村」の解説

九島村
くうじまむら

[現在地名]上川村九島

常浪とこなみ川右岸に位置し、北は(現津川町)、南は野中のなか村。「新編会津風土記」に家数三一、南西の小名地蔵屋敷じぞうやしきは五、西の同泥浮平どろぶたひらは一、北西の端村長木ながきは一五とある。文禄三年(一五九四)七月の蒲生氏高目録帳(内閣文庫蔵)に「九島 百八十七石七斗一升」とみえる。元和六年(一六二〇)の漆木役は二千四六本五分(津川旧記)。宝暦五年(一七五五)の紙役は一束(伊藤啓助氏蔵文書)だが、当村のみ出原紙として上納している。出原いずがはら河沼かわぬま郡出原村(現福島県耶麻郡西会津町)であり、前掲風土記によれば、村名は伊豆の者が来住して紙漉を教えたことによるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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