九死を出でて一生を得る(読み)きゅうしをいでていっしょうをえる

精選版 日本国語大辞典 「九死を出でて一生を得る」の意味・読み・例文・類語

きゅうし【九死】 =を 出(い)でて[=を脱(のが)れ・=を免(まぬが)れて・=の中(うち)に]一生(いっしょう)=を得(え)る[=を保(たも)つ・=に逢(あ)う]

  1. ほとんど死ぬかと思われた危険な状態を脱して、かろうじて命が助かることをいう。
    1. [初出の実例]「倘(もし)幸にして沖ゆく船に落かかり、或は伊豆の湊などへ落るときは、九死(キウシ)の中(ウチ)一生を得るなり」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)後)
    2. 「彦根の囲みを斫(きり)破り九死を出て一生を保つ事を得たりしかば」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android