九死(読み)キュウシ

デジタル大辞泉 「九死」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐し〔キウ‐〕【九死】

ほとんど命が助かりそうもないような危ない状態。
[類語]絶体絶命剣が峰危機一髪八方塞がり袋の鼠抜き差しならないのっぴきならないにっちもさっちも進退維谷これきわまる動きが取れないお先真っ暗前途多難前途遼遠行き詰まる切羽詰まる挫折頓挫蹉跌立ち往生壁に突き当たる暗礁に乗り上げるけちがつく行き悩む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「九死」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐しキウ‥【九死】

  1. 〘 名詞 〙 ( 一〇のうち九分までの死の意 ) ほとんど死にそうになるほどの危い場合。
    1. [初出の実例]「敵数十人囲之、被疵輸九死」(出典:垂加文集(1714‐24)一・加藤家伝)
    2. 「九死を逃れ已に去んとする時」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三三)
    3. [その他の文献]〔楚辞‐離騒〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「九死」の読み・字形・画数・意味

【九死】きゆう(きう)し

九たび死ぬ。そのような困難をいう。〔楚辞離騒〕亦た余が心の善しとする 九死すと雖も、其れほ未だいず

字通「九」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android