日本歴史地名大系 「九郷半川」の解説 九郷半川くごうはんがわ 栃木県:河内郡河内町九郷半川九郷半用水ともいう。下(さ)ヶ橋(はし)西地区で西鬼怒川(逆木用水)から取水し、白沢(しらさわ)の東部で矢(や)川と合流、さらに南下し、字小枝川(こえだがわ)で根(ね)川を分流して内(うち)川となる。灌漑の及ぶところが下ヶ橋村・上岡本(かみおかもと)村・中岡本村(上組・下組)・下岡本村・白沢村、上平出(かみひらいで)村・中平出村・下平出村(現宇都宮市)の八ヵ村と芦沼(あしぬま)村(現上河内村)、石井(いしい)村(現宇都宮市)の半郷を加え九ヵ村と半郷になるので九郷半川と称した。文禄年間(一五九二―九六)に灌漑用水として開削されたと伝え、寛文年間(一六六一―七三)に宇都宮城主松平忠弘が改修したが、享保八年(一七二三)の五十里洪水によって大破損した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報