九里氏館遺跡群(読み)くのりしやかたいせきぐん

日本歴史地名大系 「九里氏館遺跡群」の解説

九里氏館遺跡群
くのりしやかたいせきぐん

[現在地名]近江八幡市西本郷町・鷹飼町

黒橋くろはし川水系の形成した沖積平野に立地し、標高は約九〇メートル。六角氏家臣九里氏の館跡とされていた。昭和六〇年(一九八五)以降一二次にわたる発掘調査が実施されたが、現在のところ館跡は未確認である。調査により古墳時代前期・平安時代・室町時代を中心とした時期の建物跡・溝・土壙などが検出され、各々の時期に集落が営まれたものと考えられる。なかでも古墳時代前期の集落跡からは竪穴住居跡が一棟も検出されず、掘立柱建物のみによって構成された単一型の集落跡であることが確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android