九間町
くけんちよう
[現在地名]堺市九間町東一丁・九間町西一丁
神明町の北にあり、大道を挟む両側町。町名の由来は空海が建てたという九間四面の仏堂(千蔵院の前身)があったことによると伝える(堺市史)。文禄三年(一五九四)堺之内九間町御検地之御帳(覚応寺文書)によると当時の九間町は「御坊之内」三千六五〇坪、「御坊之内堀跡」一千七八一坪に大きく分れる。前者は御堂一千四三八坪と九八筆の宅地からなり、一筆当りの平均は二二・四五坪、家主のうち四分の一は御坊扶持人が占め、北御坊の寺内町的性格が濃い。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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