九間(読み)ここのま

精選版 日本国語大辞典 「九間」の意味・読み・例文・類語

ここの‐ま【九間】

  1. 〘 名詞 〙 九坪ほどの部屋。特に縦三間、横三間の部屋。室町時代にはこれが正式の座敷基準の広さであった。室町中期までは小室を除き、畳が敷きつめにはならなかったので、何畳敷という表わし方でなく、柱間の数で部屋の広さを記した。この記法は畳が敷詰めになっても引続き行なわれた。なお、当時の柱間一間は七尺から六尺五寸くらい。
    1. [初出の実例]「月次御連歌在之、〈略〉御座敷次第、将軍常御座所〈非常御所〉西向九間也」(出典:満済准后日記‐永享四年(1432)一月一九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android