乳び尿(読み)にゅうびにょう(その他表記)chyluria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乳び尿」の意味・わかりやすい解説

乳び尿
にゅうびにょう
chyluria

尿が牛乳のように真白に濁ったもので,一目でそれとわかる。血液を混じてピンク色になることも多く,これを血乳び尿あるいは乳び血尿という。白濁するのはリンパが尿に混るためで,リンパ中の脂肪が尿中で小滴となり,白濁して見える。原因としては糸状虫症 (フィラリア症) が最も多い。糸状虫寄生によって腎臓付近のリンパ管が拡張し,リンパが腎臓に向って逆流することによる。その他,腎臓より上方のリンパ管が病的に閉塞していても,乳び尿が起る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む