乳井村(読み)にゆういむら

日本歴史地名大系 「乳井村」の解説

乳井村
にゆういむら

[現在地名]弘前市乳井

大館おおだて山北麓にあり、北は薬師堂やくしどう村、南は八幡館はちまんだて村、西は石川いしかわ村、岩館いわだて(現南津軽郡平賀町)に接する。村内の福王ふくおう寺の毘沙門天(堂)境内にある泉が、白く濁り乳汁のようなので、村名としたという(津軽一統志)

貞応二年(一二二三)一二月六日の僧栄秀寄進状(新渡戸・岩大文書)に次のようにある。

<資料は省略されています>

この文書にみえる平賀ひらか郡乳井郷に、乳井村の領域が含まれると思われる。福王寺熊野の系統をひく修験寺で、同郷にかなりの領地をもっていたようであり、同じ平賀郡岩館村の地頭代であった曾我氏と勢力を競ったといわれ、乳井は津軽地方において最も早く開けた土地の一つである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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