乳房切断術(読み)にゅうぼうせつだんじゅつ(その他表記)mastectomy

翻訳|mastectomy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乳房切断術」の意味・わかりやすい解説

乳房切断術
にゅうぼうせつだんじゅつ
mastectomy

乳癌に対する手術法。単純乳房切断術と定型的乳房切断術とがあり,いずれも癌の存在する部分だけでなく,全乳房を切除する手術。前者は胸筋筋膜より表層の乳房の皮膚と乳腺組織を一塊として除去するもの。早期乳癌に対して行われることが多い。後者は,大・小胸筋も含めて一塊として乳房を除去するもので,同時に腋窩リンパ節,鎖骨下リンパ節も十分に郭清する。乳癌に対する標準的な手術法として,約1世紀にわたって世界中で広く行われてきた。術後合併症としてまれに上肢浮腫や運動制限が起る。最近ではクォリティ・オブ・ライフの観点から,治療効果に差のないかぎりは乳房を残す乳房温存療法も行われる。

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