乾びる(読み)カラビル

デジタル大辞泉 「乾びる」の意味・読み・例文・類語

から・びる【乾びる/×涸びる/×嗄びる/枯らびる】

[動バ上一][文]から・ぶ[バ上二]
(乾びる・涸びる)乾いて水分がなくなる。草木がしおれる。
「黄ろく―・びた刈科かりかぶを」〈二葉亭訳・あひゞき
(乾びる・涸びる)物事が、潤いのないようすになる。無味乾燥になる。
「卯平は何処までも―・びたいいようである」〈長塚
(枯らびる)枯淡な趣を帯びる。
「伏見院の消息に並べて見れば、―・びてけだかき所及ぶべきものにもあらず」〈正徹物語・下〉
(嗄びる)声がかれる。しわがれる。
「太く―・びたる声を打ち出だして」〈今昔・二八・二七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android