乾御代子(読み)イヌイ ミヨコ

20世紀日本人名事典 「乾御代子」の解説

乾 御代子
イヌイ ミヨコ

大正・昭和期の経営者 播半(料理旅館)女将



生年
明治29(1896)年4月10日

没年
昭和62(1987)年2月20日

出身地
大阪府大阪市

経歴
父が明治40年ごろ大阪・ミナミで創業した「播半」を母の跡を継ぎ、15歳の時から女将として切り回した。大正15年、自宅のある現在地に支店を出し、戦災本店焼失したあと、支店を本店とした。天皇陛下をはじめ皇室関係者がよくご来訪になり、高松宮殿下もたびたびお泊まりになった。また文化人もよく利用、谷崎潤一郎の「細雪」にも登場するなど、京阪神でも由緒ある高級料理旅館で“名物女将”として知られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「乾御代子」の解説

乾御代子 いぬい-みよこ

1896-1987 大正-昭和時代の経営者。
明治29年4月10日生まれ。15歳のころ母の跡をつぎ,大阪ミナミの割烹(かっぽう)旅館播半(はりはん)の女将(おかみ)となる。第二次大戦で本店を焼失,自宅のある支店を本店にした。のち西宮市甲陽園にうつる。皇族,文化人の利用がおおく,谷崎潤一郎の小説「細雪」にも登場。昭和62年2月20日死去。90歳。大阪出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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