亀茲(読み)きじ(その他表記)Qiu-zi; Ch`iu-tzǔ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「亀茲」の意味・わかりやすい解説

亀茲
きじ
Qiu-zi; Ch`iu-tzǔ

中央アジアにあった古い王国の名。「きゅうじ」ともいう。現在のクチャ (庫車) の地。前漢・後漢時代には文化交流上の重要地点となり,仏教が盛んに行われたところ。著名な翻訳僧鳩摩羅什 (くまらじゅう) の出身地。のちに唐末になってイスラム教徒侵入によって寺院などが破壊されたが,近代になって発掘がなされ,多くの重要な仏教関係の遺物が発見されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「亀茲」の意味・わかりやすい解説

亀茲 (きじ)
Qiū cí

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世界大百科事典(旧版)内の亀茲の言及

【クチャ】より

…古来,南のホータンと並びタリム盆地内の有力な都城であった。漢・唐並行の時期にはクーチーとよばれ,中国では亀茲(きじ),丘茲,屈茲,邱慈,屈茨,苦叉,曲先,俱支囊などと表記された。647年に唐が滅ぼすまで王姓は〈白〉で,都城は漢・南北朝に延城,唐代に伊邏廬城と記され,アーリヤ人に属する民族がインド・ヨーロッパ語系のトカラB語を用いていた。…

※「亀茲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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