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鳩摩羅什 くまらじゅうKumārajīva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鳩摩羅什
くまらじゅう
Kumārajīva

[生]350頃
[没]409頃
中国の仏典翻訳僧のうち,最も偉大な者の一人。父はインド人,母は亀茲国王女という。7歳で出家し仏教を学び,さらに北インドに学んだ。その後中央アジア諸国をめぐり,大乗仏教に接し,亀茲国に帰国。のち,中国に招かれて長安に行き,訳経事業に従事,その間仏教を講じたりした。その訳出した経典は莫大な数に上り,『出三蔵記集』によると 35部 297巻といわれている。弟子には道融,僧叡僧肇道生ら多くの俊才が輩出した。翻訳した経典中おもなものは『阿弥陀経』『法華経』『大品般若経』『維摩経』など数多く,また論書では『中論』『百論』『十二門論』『大智度論』など。

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デジタル大辞泉の解説

くまらじゅう〔クマラジフ〕【鳩摩羅什】

《〈梵〉Kumārajīva》[344~413]中国、六朝(りくちょう)時代の仏典の翻訳家。中央アジア亀玆(きじ)国の僧。父はインド人、母は亀玆国王の妹。前秦の亀玆攻略後、長安に迎えられ、訳経に従事。法華経阿弥陀経など35部300巻に及ぶ訳経は、旧訳(くやく)において最も重要な地位を占める。三論宗祖師ともされる。羅什。くもらじゅう。

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百科事典マイペディアの解説

鳩摩羅什【くまらじゅう】

クマーラジーバ

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大辞林 第三版の解説

くまらじゅう【鳩摩羅什】

Kumārajīva〕 (344~413) 中国六朝時代の仏典漢訳者。インド人を父とする西域僧。国師として長安に迎えられ、竜樹の思想を紹介した。「中論」「百論」「大智度論」「法華経」「阿弥陀経」「維摩経」「十誦律」などを漢訳し、また、三論宗・成実宗の基礎を築いた。くもらじゅう。羅什。

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世界大百科事典内の鳩摩羅什の言及

【クマーラジーバ】より

…中国六朝時代の仏典翻訳家。漢名の鳩摩羅什(くまらじゆう)はサンスクリット名クマーラジーバの音写で,羅什ともいう。インド人僧を父に,亀茲(きじ)国王の妹を母に西域に生まれる。…

【十住毘婆沙論】より

…150ころ‐250ころ)の著とされるが,疑問も呈されている。サンスクリット原典はなく,クマーラジーバ(鳩摩羅什)による漢訳のみ現存する。17巻35品よりなり,《華厳経》の一部である〈十地品〉の注釈である(〈十住〉は〈十地〉に対するクマーラジーバの訳語)。…

【成実論】より

…ハリバルマンHarivarman(訶梨跋摩(かりばつま),250ころ‐350ころ)著。サンスクリット原典はなく,クマーラジーバ(鳩摩羅什)による漢訳(411‐412)のみ現存。16巻または20巻で,5聚202品よりなる。…

※「鳩摩羅什」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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