改訂新版 世界大百科事典 「事功学派」の意味・わかりやすい解説 事功学派 (じこうがくは)Shì gōng xué pài 中国,南宋時代,浙江省におこった学派。婺(む)州永康県の陳亮(ちんりよう),温州永嘉県の薛季宣(せつきせん)(1134-73),陳傅良(ちんふりよう)(1137-1203),葉適(しようてき)/(ようてき)らがその代表的学者。その出身地にちなんで永康・永嘉学派ともいい,功利学派ともいう。彼らは,程子-朱子の道学派が〈利〉よりも〈義〉,行為の結果よりも心の動機を重んじたのに対し,功利を離れた義理はありえぬと主張して,軍事・財政にわたる具体的なプランを提起し,古典研究もその立場から行った。執筆者:三浦 国雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by