事欠(読み)ことかけ

精選版 日本国語大辞典 「事欠」の意味・読み・例文・類語

こと‐かけ【事欠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① =ことかき(事欠)①〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「秋はさびしく哀に、冬はかなしきは、何がさせることぞ。しりてなし知らいでも事かけもなし」(出典:やしなひぐさ(1784‐89)二編)
  3. ② =ことかき(事欠)②
    1. [初出の実例]「是等(これら)は美児人(びしゃうしん)のなき国の事欠(カケ)、隠居の親仁(をやじ)の翫びのたぐひなるべし」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)一)

こと‐かき【事欠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 事欠くこと。ある物がなくて不自由すること。ことかけ。
    1. [初出の実例]「御公用御事欠之由仰候間」(出典:九条家文書‐明応四年(1495)一二月二九日・成身院公遍書状)
    2. 「かやうの師匠は今時はあるまじきにより事かきなり」(出典:仮名草子・祇園物語(1644頃)上)
  3. ② 間に合わせ。ことかけ。
    1. [初出の実例]「素盞烏尊老のことかきに稲田姫に戯(たはぶ)れ」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)一)

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