日本歴史地名大系 「二ヶ村」の解説 二ヶ村にかむら 石川県:鳳至郡門前町二ヶ村櫛比(くしひ)庄に成立していた村。現田村(たむら)・高根尾(たかねお)・日野尾(ひのお)・栃木(とちのき)一帯に比定される。弘安六年(一二八三)五月一二日の能登櫛比庄仏聖田注進状(総持寺文書、以下同文書は省略)に「二ケ村」とみえ、村内に諸岡(もろおか)寺・和泉寺・如意寺・大日堂・地蔵堂・山王宮の田地一町余があった。永仁四年(一二九六)櫛比庄預所桜井某が諸岡寺宝幢(ほうどう)院に「二ケ村領家一円 恒友名」のうち田ノ谷・今次の田五ヵ所を本家領家御祈祷のため寄進している(同年一一月二一日預所桜井某田地寄進状)。同所は六段の地で、暦応四年(一三四一)閏四月一六日、先の寄進が追認されている(左衛門尉平某寄進状案)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報