二俣神社(読み)ふたまたじんじや

日本歴史地名大系 「二俣神社」の解説

二俣神社
ふたまたじんじや

[現在地名]徳山市大字大向 二俣

にしき川の西岸にあり、祭神は大物主神・八千矛大神・櫛稲田姫命。旧郷社。

「延喜式」神名帳に都濃つの郡一座として記される「二俣フタマタノ神社」に比定される。「文徳実録」天安二年(八五八)三月一三日条に「在周防国二俣神預官社」とあり、「三代実録」貞観九年(八六七)八月一六日条には周防国の「従五位上剣神・二俣神」に正五位下を授けるとある。

社伝は成務天皇の頃の創建というが、旧社地は東方の金峰みたけ山麓であったという。神社所蔵の正長六年(永享五年・一四三三)二月三日の年号のある文書によれば、「大向村二俣大明神社領 米壱石八斗 右年中七度之御祭神供領」とあり、天正一四年(一五八六)八月九日付の神領目録では四石二斗と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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