二十銭札(読み)にじっせんさつ

精選版 日本国語大辞典 「二十銭札」の意味・読み・例文・類語

にじっせん‐さつ【二十銭札】

  1. 〘 名詞 〙 額面二〇銭の紙幣。明治五年(一八七二)以後発行され、各種がある。
  2. ( 1 )開拓使兌換証券政府紙幣)。明治五年一月発行。同六年一二月二〇日通用停止。
  3. ( 2 )新紙幣(政府紙幣)。明治五年四月発行。同三二年一二月通用停止。
  4. ( 3 )改造紙幣(政府紙幣)。明治一六年六月発行。同三二年一二月通用停止。
  5. ( 4 )小額政府紙幣。大正六年(一九一七)一一月発行。昭和二三年(一九四八)八月末通用停止。
    1. [初出の実例]「彼方も如才なく、二十銭紙幣(センサツ)を、五枚持て来たり」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android