二及浦(読み)にぎゆううら

日本歴史地名大系 「二及浦」の解説

二及浦
にぎゆううら

[現在地名]三瓶町二及・長早ながはや

三瓶湾北岸の漁村。東は垣生はぶ浦、西は周木しゆうき浦に接する。吉田藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に「二及浦 岩山有、茅山有」とある。

大成郡録」に記された太閤検地の村高は一〇七石八升、正保検地の村高は一七〇石二斗三升八合である(郡鑑)。「西海巡見志」に「湊有、何風にもよし、百石以上の船三十艘懸る」とみえる良港で、家数四一軒、漁船二六艘、加子数七八人のうち二〇人役加子。

「吉田古記」に、浦内の永久山道安寺・長寿山海福寺(臨済宗妙心寺派)、一の宮大明神・白山大権現・加茂大明神等がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android