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二成船 ふたなりぶね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二成船
ふたなりぶね

近世初期から中期にかけての全国的な海運網の展開に際し,その主力的廻船として活躍した船の一型式。瀬戸内海を中心に発達した船のため,船型,構造とも同系の弁才船 (べざいせん) に似ているが,最大の特徴は弁才船の一本水押 (みよし) の船首形状に対し,中棚までは一本水押ながらそれから上は箱型の船首形状になっていることで,この形式のゆえに二成の名がつけられた。戦国時代から江戸時代初期までは軍船としても重要な存在で,上部に総矢倉を設けて安宅船 (あたけぶね) として艤装 (ぎそう) され,水軍の中心となって活躍していたが,慶長 14 (1609) 年の幕府の安宅船禁止政策によって姿を消した。しかし大型廻船として江戸中期まで活躍を続け,やがて弁才船の大型化によって次第に衰微していった。

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