軍船(読み)ぐんせん

精選版 日本国語大辞典「軍船」の解説

ぐん‐せん【軍船】

〘名〙 水上のいくさに用いる。鎌倉時代までは、平時の荷船や漁船などに楯を持ち込み、武士が乗るにすぎなかったが、南北朝の戦乱期を経てしだいに発達し、室町末期以降の水軍では、安宅船関船、盲船、井楼船、小早船、亀甲船などという戦略、戦術に応じた各種の船型が確立して幾多の海戦に活躍した。江戸時代にはいって幕府の禁令や鎖国の影響もあって発達することなく、日本式のものは明治維新を待たずに滅びた。いくさぶね。
※続日本紀‐延暦八年(789)七月丁巳「至如軍船解纜、舳艫百里」 〔和漢船用集(1766)〕

いくさ‐ぶね【軍船】

〘名〙 戦争に用いる船。兵船軍艦艨艟(もうどう)。いくさのふね。
※書紀(720)天智二年八月(寛文版訓)「大唐の軍将戦船(イクサフネ)一百七十艘を率て」

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デジタル大辞泉「軍船」の解説

ぐん‐せん【軍船】

水上の戦いに用いる船。いくさぶね。

いくさ‐ぶね【軍船】

兵船。軍艦。

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世界大百科事典内の軍船の言及

【商船】より

… 人類が船を用いるようになって少なくとも6000年以上が経過したとされる。丸木舟やいかだなどから帆船やオールをもつ船に発達を遂げたのは,前2100‐前1200年のころであるが,船が用途によって軍船と商船に分けられたのはフェニキアの時代である。軍船が帆を備えながらも,帆走は巡航時や補助的手段として使用し,戦闘時には多数のこぎ手によるオール推進を用いたのに対し,商船は荷物を積むスペースを大きくとるため,多数のこぎ手を乗せることをやめ,かつずんぐりした船型として帆走を主体とした。…

※「軍船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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