二行く(読み)フタユク

デジタル大辞泉 「二行く」の意味・読み・例文・類語

ふた‐ゆ・く【二行く】

[動カ四]
二度行く。二度繰り返す。
「うつせみの世やも―・くなにすとか妹に逢はずてがひとり寝む」〈・七三三〉
心が二つ方向へ向かう。二心を持つ。
「沼二つかよは鳥が巣が心―・くなもとなよはりそね」〈・三五二六〉

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関連語 実例 初出 二行

精選版 日本国語大辞典 「二行く」の意味・読み・例文・類語

ふた‐ゆ・く【二行】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙
  2. 心が両方へ通う。二心をもつ。二股をかける。
    1. [初出の実例]「沼二つ通は鳥が巣吾(あ)が心布多由久(フタユク)なもとなよ思(も)はりそね」(出典万葉集(8C後)一四・三五二六)
  3. 二度通って行く。二度繰り返す。
    1. [初出の実例]「うつせみの世やも二行(ふたゆく)何すとか妹に逢はずて吾が独り寝む」(出典:万葉集(8C後)四・七三三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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