旺文社世界史事典 三訂版 「二重統治体制」の解説
二重統治体制
にじゅうとうちたいせい
遼は936年に燕雲十六州を獲得して以来,遊牧・農耕両生活様式の住民を統治するために始めた。契丹人など遊牧民には固有の部族制で統治する官庁(北面官)を,漢人や渤海人など農耕民には中国在来の州県制で統治する官庁(南面官)をそれぞれ設けて統治した。また,金もその統治の前半には,猛安・謀克と州県制により,同様な統治体制をとった。
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