普及版 字通 「于」の読み・字形・画数・意味
于
3画
(異体字)
3画
[字訓] まがる・ああ・に
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
〔説文〕五上に「於(ああ)なり。气の舒(おもむ)ろに(まが)るに象る。(かう)に從ひ、一に從ふ」とし、「一とは其の气のらかなるなり」という。感動詞にはもとその字なく、仮借の用義。仮借の義を以て字形を説くのは誤りである。字形は、曲がった形を作るためのそえ木。また刃の長い曲刀の形。卜文・金文のは、弓にそえ木をそえた形である。
[訓義]
1. まがる。
2. 大きい、遠い。
3. 感動詞、ああ。
4. 助詞、に、~において。
5. 為に通じ、なす、ため。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕于 ユク・ココニ・ヲク・ニ・ワキハサム 〔字鏡集〕于 ワキハサム・ヲク・ユク・タカシ・ヲカム・ノタマハク・ホム・ホトリ・ココニ・イハク
[声系]
〔説文〕に于声として、(芋)・・・盂・・宇・夸・・紆など二十二字を収める。おおむね曲・夸大の意をもつ字である。
[語系]
于・・・盂hiuaは同声。iua、xiua、夸khoa、xaは声近く、みな、大の義がある。また於ia、乎haは感動詞、助詞として通用し、聿・jiut、曰・越・粤jiuatは語頭に発語の辞として通用する。
[熟語]
于于▶・于役▶・于越▶・于▶・于嗟▶・于思▶
[下接語]
于・単于・于・友于
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報