五丁目蔵跡(読み)ごちようめぐらあと

日本歴史地名大系 「五丁目蔵跡」の解説

五丁目蔵跡
ごちようめぐらあと

[現在地名]秋田市中通五丁目

菅江真澄の「さくらかり」に「五丁目橋より旭川を渡れば、橋左の河岸は柳生ひふたぎて、いとくらき中に、よねぐら(米蔵)の立ならびたり」とある米蔵を五丁目蔵、または亀町かめのちよう米蔵といった。「梅津政景日記」元和八年(一六二二)八月一〇日条に「亀町御米蔵」の名がある。文化年間(一八〇四―一八)以降の記録によると、東西二〇間、南北四〇間くらいの敷地に、木造大小三棟があったという(秋田沿革史大成)

天明四年(一七八四)九月の「町触」(秋田藩町触集)には「五町目御米蔵役弐人」に「同物書弐人」とみえ、寛政一〇年(一七九八)九月四日の「町触」(同書)には「五町目御米蔵役、去年中より御改に付、請払両役被仰付候」とあって、御米蔵受取役と御米蔵御払役に分れ、蔵米の収納・扶持米の支給の行われたことを示している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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