石倉(読み)イシグラ

デジタル大辞泉 「石倉」の意味・読み・例文・類語

いし‐ぐら【石倉/石蔵】

石を積み重ねてつくった倉。石造り倉庫

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精選版 日本国語大辞典 「石倉」の意味・読み・例文・類語

いし‐ぐら【石倉・石蔵】

  1. 〘 名詞 〙 石を積み上げて造った倉庫。
    1. [初出の実例]「石馬三匹、石殿三間、石蔵二間有り」(出典:筑後風土記逸文(釈日本紀所載)(1274‐1301))
    2. [その他の文献]〔運歩色葉(1548)〕

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日本歴史地名大系 「石倉」の解説

石倉
いしくら

[現在地名]茅部郡森町字石倉町・字濁川・字三岱

天保郷帳にみえる地名で、鷲ノ木わしのき持場の一つ。現町域の北西部にあり、三次郎さんじろう川・にごり川の流域にあたる。寛政年間(一七八九―一八〇一)は「ニコリ川ト申川アリ、幅四五間、川越石クラト申処、此辺ヒラ切立、コロタ浜、幅セハシ、夫ヨリホンナヘト云小沢アリ、此所ヨリ砂リ道ユキ」(蝦夷巡覧筆記)、「石倉村ニ至る。ポンベツを過て右の山上ニ浅間の社あり、(中略)夫より濁川村ニ至ユンベツを渡る」(「東遊奇勝」寛政一一年八月九日条)とみえる。文化年間(一八〇四―一八)には「濁川・石倉、家三四」(「毛夷東環記」同三年四月条)、「是ヨリ濁川迄七町位、同所川アリ、一本橋アリ、川向漁小屋弐軒有、是ヨリ石倉マテ八町斗、同所家数拾四軒位、入口小川有、村中左ノ方稲荷堂アリ」(同四年「蝦夷海陸道法図説」)、「石倉村廿戸斗、此処より山へ壱里余入り温泉有、濁川の湯と云ふよし」(「西蝦夷地旅行日記」同六年七月一九日条)、「イシクラ、(中略)年寄半左エ門、此辺より山少しツヽ高し、当所鯡場昆布場なり」(同六年高麗「蝦夷日記」)などの記録がある。

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世界大百科事典(旧版)内の石倉の言及

【穀倉】より

…穀物を収納する倉。日本の場合,土蔵,校倉(あぜくら),蒸籠(せいろう)倉,板倉,石倉,高倉など種々ある。木材を組み積んだ校倉,蒸籠倉は八ヶ岳山麓山浦地方にあったし,かつて中部山岳地方に広く分布していた。…

※「石倉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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