五十嵐久弥(読み)イガラシ キュウヤ

20世紀日本人名事典 「五十嵐久弥」の解説

五十嵐 久弥
イガラシ キュウヤ

昭和期の農民運動家 日本共産党北海道委員会顧問。



生年
明治40(1907)年12月7日

没年
昭和59(1984)年8月15日

出生地
北海道空知郡歌志内村(現・歌志内市)

別名
筆名=素郷 共三

学歴〔年〕
法政大学英文科中退

経歴
昭和2年上川管内美瑛町で小学校代用教員となり、3年より農民運動に投じる。全農北連書記長、常任執行委員などをつとめ、北海道の農民運動を指導。16年治安維持法違反で検挙され、懲役5年の刑を受け、終戦後釈放された。21年北海道農民組合連盟を創設し、執行委員長、書記長、副委員長として活躍。また21年に共産党に入党し、道委員会常任委員・農漁民部長などを歴任した。著書に「農民組織の問題」「農民とともに43年」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「五十嵐久弥」の解説

五十嵐久弥 いがらし-きゅうや

1907-1984 昭和時代の農民運動家。
明治40年12月7日生まれ。昭和3年全国農民組合北海道連合会書記長となり,蜂須賀(はちすか)農場争議などの小作争議を指導。21年北海道農民組合連盟執行委員長,同年共産党に入党。昭和59年8月15日死去。76歳。北海道出身。法大中退。筆名は素郷共三。著作に「農民とともに43年」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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