五十洲村(読み)いぎすむら

日本歴史地名大系 「五十洲村」の解説

五十洲村
いぎすむら

[現在地名]門前町五十洲

吉浦よしうら村の北、皆月みなづき湾の南岸に立地。村名は当地に産する海藻イギスに由来するという(能登名跡志)中世志津良しつら庄の内。大永元年(一五二一)から天文五年(一五三六)頃と推測される渓和尚志津良庄年貢帳(棘林志)に「五十嵐浦」とみえ、一千三五六束・年貢一八貫二〇八文の田地があった。

正保郷帳では高一〇一石余、田方三町七反余・畑方三町余。承応三年(一六五四)の村御印でも同高、免六ツ七歩(能登奥両郡収納帳)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高一一〇石余、免六ツ九歩、小物成は山役五七匁、猟船櫂役四五七匁余(うち二六七匁余出来)、外海舟櫂役一〇五匁(うち七匁出来)、間役一貫五一九匁(出来)、刺鯖役一八匁、地国並他国人猟役六〇匁(出来)であった(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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