五月雨る(読み)サミダル

デジタル大辞泉 「五月雨る」の意味・読み・例文・類語

さ‐みだ・る【五雨る】

[動ラ下二]五月雨が降る。和歌では多く「さ乱る」にかけて用いる。 夏》
「―・れてもの思ふときはわが宿のなく蝉さへに心細しや」〈曽丹集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「五月雨る」の意味・読み・例文・類語

さみだ・る【五月雨】

  1. 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 さみだれが降る。和歌では、多く「さ乱る」の意をかけて用いる。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「さみだれたるころほひのつとめて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)
    2. 「おほかたにさみだるるとや思ふらむ君恋ひわたる今日のながめを」(出典:和泉式部日記(11C前))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む