五本榎村(読み)ごほんえのきむら

日本歴史地名大系 「五本榎村」の解説

五本榎村
ごほんえのきむら

[現在地名]富山市五本榎

常願寺川西側の平地にあり、西は小西こにし村、東は手屋たや村。村の東を常願寺川水系針原はりわら用水が流れ、北陸街道(巡見使道)が通る。船方の目標になるほどの榎の大木があったのが村名の由来という(新庄町史)一説に元和元年(一六一五)常願寺川の洪水後に新庄しんじよう野の一部に成立したといわれ(富山市史)、当時手屋村の枝村であったともいう。同五年の三介組借米渡口覚(三辺家文書)に、富山御蔵での請取分として「針原之内五本榎村」は二俵とみえる。明暦二年(一六五六)の村御印留では草高八二石、免三ツ二歩。以後幕末まで草高・免に変化はない(天保一一年「高免帳」杉木家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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